なんとかして経済を理由に人を追い込みたい人たち
みなさん、各地で緊急事態宣言が発動されたのはご存知ですよね?
さて、毎度毎度話題になるのが経済困窮者についてです。
緊急事態宣言を受けて、職を失い、その結果として、経済的に厳しくなる人たちが出るという話です。
ここまではわかります。
単純に今まで回していたお金が回らなくなるわけですから。
ところがどっこい。
このことをなぜか自殺と関連付ける人たちがいるわけです。
いや、それはおかしいでしょという話です。
自殺大国日本
日本は残念ながら自殺大国です。
昨年の自殺者は厚生労働省の資料によると20381人。
ちょっとした町がひとつ消えてしまうレベルで自ら命を絶ってしまう人がいるわけです。
さて、自殺の理由で最も多いものは何だと思いますか?
実は、ぶっちぎりで健康問題だと言われています。
経済・生活問題が原因だとされる人の3倍近くの人が健康問題を理由として自ら命を絶っているのです。
こちらは厚労省のデータを参照しています。
改めて考える
ここで冒頭の話題に戻るわけです。
経済困窮者が増えると自殺者が増えると言いたい人たちが一定数いるんですね。
もちろん、一定数は経済・生活問題が原因で亡くなってしまう人たちがいるわけですから、分母が増えれば増える可能性はあります。
ではここで最初の緊急事態宣言時の自殺者数を見てみましょう。
1回目の緊急事態宣言が2020年4月7日です。
では、その後の自殺者数はどうなったのでしょうか。
- 4月・・・1502人
- 5月・・・1581人
- 6月・・・1570人
毎月1500人以上の方たちが亡くなっています。
これは悲しいことではありますが、数字だけを追ってみると、実はここ数年でかなり低い数字なんです。
もちろん、4・5・6月をなんとか耐えたけれども、その後に限界を迎えてしまったという考え方もできるでしょう。
一方で、学校や仕事に行かなくて済んだので健康問題が深刻にならなかったとも考えられます。
どっちにしても
どちらにせよ、私が言いたいのは「経済困窮を理由にした自殺者が増える」といった訳のわからない情報を発信するなということです。
これは一歩間違えると歪んだメッセージを伝えかねません。
それよりも、西村博之氏のように「経済的に辛い人はどんどん生活保護を受けましょう」と主張していったほうが良いと思うんです。
生きていれば、なんとかなります。
そんなことを追い込まれたことがない私が言っても説得力がないかもしれません。
しかし、ひろゆき氏の天下一無職会とかいうふざけた動画を見れば、元気がもらえると思いますよ。
ひろゆき氏の言っていることには極論も多いです。
しかし、一貫して「死ぬくらいなら何としてでも生きたほうが得」という考え方を持っています。
この考え方は広く浸透してほしいですね。
もうね「生き恥をさらす」とかいう昔の文化はさっさと消滅してしまったほうがいいんですよ。
何度も言いますが、主張すべきなのは「お金がないと死ぬ人がいる」ではなく、「お金がない人も生きる術はある」ということです。
何のための政府ですか、国家ですか。
こんな時にこそ活躍してもらいましょうよ。
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