ヤマブログ

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【考察】マンガ『アオのハコ』がヒットしている理由

みなさんは『週間少年ジャンプ』で連載中のマンガ『アオのハコ』をご存知でしょうか。

このマンガ、なんとまだ2巻までしか発行されていないにも関わらず、累計発行部数が35万部を突破しています。

あの大人気マンガ『呪術廻戦』ですら2巻発売の時点で累計発行部数は25万部でしたから『アオのハコ』の期待と人気がよくわかりますね。

正にこれからのジャンプの期待のマンガなんです。

今回は期待のマンガ『アオのハコ』がヒットしている理由について考察していきます。

それではいきましょう!

 

『アオのハコ』

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『アオのハコ』は『週刊少年ジャンプ』で2021年4月から2021年11月現在まで連載中の青春部活ラブストーリーです。

連載開始時は表紙になったり、連載開始に併せてPVが公開されたりと、かなりの期待をされて連載が始まったことがわかります。

それもそのはずで、本作の基となる同タイトルの読み切り版が2020年8月に本誌に掲載されており、その時点でなかなかの反響があってから満を持しての連載開始だったんですね。

 

ストーリー

主人公は男子バドミントン部に所属する高校1年生の猪股大喜です。

彼は、朝練の体育館で毎朝一緒になる一つ年上の女子バスケ部の先輩・鹿野千夏に恋心を抱いています。

青春ですね。

そんなある日、千夏の親が海外転勤することになり、なんとその関係で大喜の家に千夏が同居することになる、といったところからストーリーは始まっていきます。

 

なぜ人気が出たのか

それでは本編です。

ここから人気が出た理由を解説していきましょう。

 

逆に新鮮な王道ラブストーリー

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Wikipediaを見ると面白いことが書いてありました。

わざわざ「ラブコメではない」と書いてあるんですね。

誰が書いたのか、出典はどこなのか不明なのですが、たしかにコメディ要素や非現実的な要素は大きくカットされています。

ジャンプであれば、近年でいうと『ニセコイ

や『ToLOVEる』、『ゆらぎ荘の幽奈さん』等、コメディ要素が強めの作品が多く印象に残っているかと思います。

これらの作品とは大きく異なり、『アオのハコ』では、ギャグ要素や非現実的な要素をできるだけカットして、キャラクターの恋愛模様や心情描写、青春に向き合っていく姿を丁寧に描いています

週刊少年ジャンプ』では、ひょっとすると『I"s』以来の王道ラブストーリーなのではないでしょうか。

この新鮮さが人気が出た要因の1つとして考えられます。

 

お色気要素の排除

さて、今の話を読んでジャンプ好きな方ならこう考えたのではないでしょうか。

「王道ラブストーリーなら『いちご100%』でしょ!」

そうですね。

近年であればジャンプでヒットしたと言えるマンガとして『いちご100%』が挙げられるのは間違いありません。

この作品もできるだけ非現実的な要素をカットしている作品です。

ただ、『アオのハコ』には『いちご100%』も含めた近年のジャンプに掲載されていたラブコメ及びラブストーリーとは大きく異る部分があるんです。

それがお色気要素のカットなんですね。

ジャンプのラブコメ及びラブストーリーと言えばお色気要素を外せなかったわけです。

いちご100%』はもちろんのこと、今なお定期的に話題になる『電影少女』もお色気要素は含まれていました。

やはり「少年」ジャンプですから男の子心にアタックをしかけたいという思いがあるのでしょう。

しかし、近年は読者層に変化が見られます。

「少年」と言いながらも読者層の平均年齢は20歳前後

最早「青年」ジャンプ。

20歳前後であればちょっとしたお色気要素なんて不要ですよね。

そんな読者層に『アオのハコ』は高校生の淡い恋心と部活に真摯に取り組む姿勢を見せます。

悩んだり、努力したり、迷ったりするキャラクターたちに過去の自分を重ねたり、元気や勇気をもらったりする読者も多いのではないでしょうか。

 

もう少し語りたい部分はありますが、長くなってきたのでこの辺にしておきましょう。

 

これからの期待と不安

順調にストーリが進み、人気も好調な『アオのハコ』ですが、これからの展開でいくつか不安に思っていることもありますので話しておきましょう。

 

メインキャラ以外の恋愛模様を描き出す

恋愛マンガが長期連載化してくるとありがちなのが、メインキャラ以外の恋愛模様について描き出すことです。

これをやりだすとメインストーリーが進まなくなりますし、話があっちこっちに展開するので話にのめり込みにくくなります。

なんとかメインキャラ3人で話を展開していってほしいですね。

 

時間の経過とイベント

高校生活が魅力的なのは3年間という限定性とそこに含まれる学校祭等のイベントの特別感でしょう。

これらは高校生活を描くマンガでは描写は避けては通れません。

しかし、時間の進め方を間違えると現実味がなくなりますし、展開に無理が出てくる場合があります。

また、イベントの無駄使いも避けたいところです。

本編から逸脱することなく、適度に作中内の時間を進めていくことがポイントとなるでしょう。

 

目指す姿は『ちはやふる

近年であればラブストーリーとして成功している作品として『ちはやふる』が挙げられるかと思います。

こちらもお色気要素はありませんし、非現実的な要素を極力カットしています。

こちらの作品は「かるた」を中心に描かれていますが、部活と恋愛模様のバランスがほどよく、読みやすい作品です。

また、作品内の時間の進行にも違和感がありません

作品の舞台が高校になると様々な制限がかかるものですが、それらの条件を巧みに生かしている作品です。

『アオのハコ』はうまくいけば『ちはやふる』同様に映像化も狙える作品だと思いますよ。

 

まとめ

ということで、『週刊少年ジャンプ』で連載中のマンガ『アオのハコ』の人気の秘密について解説しました。

個人的にはだらだらと引き伸ばすことなく、15巻前後で終わるときれいにまとまるのではないかと予想しています。

鬼滅の刃』のように描きたいことをきれいに描ききって終わって欲しい作品ですね。

 

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それではまた。

 

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