インターネットの普及が世界を狭めた
みなさんはスマホを持っているでしょうか?
おそらく、この記事を呼んでいる人の99%はスマホを持っているのではないでしょう。
スマホの登場と普及によって、インターネットが爆発的な広がりを見せています。
こちらの記事には
米IT大手シスコ(Cisco)によれば、世界のデータ流通量(IPトラフィック)は、1984年の毎月17ギガバイトから、2017年には1217億ギガバイト(=122エクサバイト、DVD304億枚相当)にまで増加した。2021年には、2017年の2.3倍の278エクサバイトまで増加すると予測されている
とあります。
とんでもない増え方ですね。
さて、このインターネットの普及により、世界が広がったと多くの人は考えていることでしょう。
しかし、実はそうではなく、インターネットの普及により、自分の世界を狭めてしまっているのではないでしょうか。
スマホを使ってやっていること
2019年にMMD研究所が行ったアンケートによると、スマホで最も使用するアプリはSNSだそうです。
これは言ってしまえば、インターネットが普及したところで、限られたコミュニティの中でしか情報交換をしていないということです。
「いやいや、ちょっと待ってくださいよ。今までは近くにいる人としか情報交換できなかったのに、今や世界中の誰とでも情報交換できるようになったんだから、やっぱり世界は広がっているじゃないですか」
と言いたい人もいると思います。
残念ながら正反対なんです。
浅はかな集団形成
「世界中の誰とでもつながれるようになった」ことこそが、自分の世界を狭める原因です。
では、最近また炎上し始めた西野亮廣氏を例に考えていきましょう。
例えば、アンチ西野氏の人がいたとします。
どんなに交友関係が広い人でも、「オレ、西野のこと嫌いなんだよね。なんかやってること胡散臭いじゃん」なんてことを100人以上の人に言うことはできないでしょう。
それどころか、最初の3人くらいに「え?そう?絵本描いたり、本出したり、頑張ってるじゃん」とか言われちゃったら「あれ?もしかしてオレが間違ってるのか?」となり、それ以上は人に嫌いだということを言い難くなってきますよね。
ところがどっこい。
今は簡単に同志を見つけることができるようになってしまいました。
スマホで「西野 アンチ」と検索するだけ。
仲間が大勢見つかります。
そして、「ほら見ろ。やっぱりみんなそう思っているんだ。オレは正しい!」と思ってしまうわけです。
情報が増えたところで
情報がどれだけ増えたとしても、人が手に入れられる情報は限られています。
しかも、人が欲しがる情報は自分の正しさを裏付ける情報だけです。
誰も自分が間違っているとは思いたくないのです。
誰でも簡単に「自分が欲しい情報」だけを集められるようになってしまった結果、自分の世界を狭めてしまっている。
これが今の現実ではないでしょうか。
あえて敵陣に突っ込む
私はインターネットで何かを調べる時は、あえて自分の考えとは反対の人の意見も読むようにしています。
すると、反対意見の一部は納得できるものであったり、自分の意見を考え直したりすることもあります。
「自分の仲間」よりも「自分の敵」を探してみる。
そうすると自分の世界が広がるのではないでしょうか。
もちろん、敵だからといって戦う必要はないですよ。
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